第10回総合診療学術フォーラム

報告

5月31日、第10回総合診療学術フォーラムが行われました。

基調講演は、三戸町国民健康保険 三戸中央病院 東舘 紗貴先生に、
「三戸中央病院における腎性貧血治療」についてご講演いただきました。東舘先生には、腎性貧血治療における治療方針の選択が難しい状況について、実際の臨床現場に即した症例を提示していただきました。参加者とのディスカッションを通じて、判断の根拠や治療選択に関する多様な視点を共有する機会となりました。臨床現場における実践的な知見が得られる、非常に有意義な講演でした。

特別講演は、山口県立総合医療センター へき地医療支援センター長  原田 昌範先生に「山口県のへき地医療の現状と対策〜診断が困難な希少疾患(骨軟化症)の話題も含め〜」ご講演いただきました。
山口県におけるへき地医療の現状とその対策について、豊富な経験に基づく実践的な取り組みを紹介いただきました。自治医大卒業生をはじめとする多様な主体が地域医療を支えてきたプロセスや、地域の現状を丁寧に把握し、課題を抽出・分析したうえで一つひとつ対策を積み重ねてきた歩みが詳細に語られました。

特に、以下の点が印象的でした:
・へき地の医療資源を把握するための具体的な方法
・自治医大生を含む医師のキャリア形成をどのように考えているか
・へき地医療支援センターにおける入院病床の柔軟な運用
・オンライン診療の戦略的導入とその実践

山口県はオンライン診療の先進県としても知られており、コロナ禍以前からその導入を進めてきた背景と成果を共有いただきました。早くからオンライン診療の導入を行ってきたことによる、コロナ禍におけるオンライン診療・DXがどのように運用されたかという事例は、平時から災害時を想定した備えとしてオンライン診療・DXをすすめていくことの必要性を再確認することができました。今後のへき地医療の方向性を考える上で非常に示唆に富む内容でした。

平野貴大

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