咳過敏症候群(CHS)とは

診断がつかない慢性咳嗽の切り口

 難治性の咳嗽を呈する患者について調べていた際に、咳過敏症候群:cough hypersensitivity syndrome(CHS)という概念を知りました。気道の被刺激性が亢進しているのに、その原因がはっきりしない患者のイメージです。喘息、GERD、アトピー性咳嗽などの治療に抵抗し、検査をしても診断がはっきりしない場合には、こういう切り口もあることを知っておくと治療やケアに結びつくかもしれません。すでにゲーファピキサントクエン酸塩(リフヌア)を使用している地域の先生もおられるかもしれません。私も患者のQOL改善に役立てていきたいと思います。

参考文献

  1. 松本久子. 難治性慢性咳嗽の現状 1) 難治病態の概要. PROGRESS IN MEDICINE 42(6): 567-572, 2022.
  2. 新実彰男. 難治性慢性咳嗽の病態と新たな治療展開. アレルギー, 2021, 70.2: 112-117.
  3. 新実彰男. Cough hypersensitivity syndrome. アレルギー 67(7): 959-964, 2018.
  4. ROCKY NOTE. 咳過敏症候群:cough hypersensitivity syndrome(CHS)

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